「谷汲のグリーンは速いなぁ」とそんな印象を持っている方が多いと思います。
マスター室前には本日のグリーンの状況を表示するボードがあります。
刈り高:芝の長さ。
スティンプ:グリーンの速さ。どのくらい転がるのかを数字で表しており、
数字が大きいほど良く転がるグリーンを示します。
コンパクション:グリーンの硬さ。グリーン表面の土壌の硬さを表しており、
数字が大きいほど弾きの良い硬いグリーンを示します。
この3点を毎日計測し、表示しています。
しかし、実際に速さや硬さをどの様に測っているのかご存知の方は
少ないと思いますので、ご紹介したいと思います。
刈り高:芝の長さ
グリーンの速さはこの刈り高によって大きく変わります。
グリーン刈りの機械の下には芝の葉を起こすのと同時に
芝の葉を刈る事が出来るようになっています。
芝の刈り高は機械で設定する事ができ、全て一定の高さで
刈れるようになっています。今の時期は4ミリに設定していますが、
芝の生育の良い5月~6月は3.6ミリに設定しています。
スティンプ:グリーンの速さ
スティンプはスティンプメーターという計測器を用いて計測します。
スティンプメーターとは溝のついたレールの様な物です。
グリーンの出来るだけ平らな場所を選び、スティンプメターにボールを
乗せて転がします。徐々に持ち上げていくと、ある一定の高さになると
ボールが転がります。その時にボールが転がった距離を計測します。
メーターが3ヤードの縮尺になっているのでそれを使って計測します。
メーター3つ分と3分の1=10ヤード=スティンプ10.0という事になります。
次に今計測した反対の方向からもう一度計測します。
その平均値がスティンプの数値です。
コンパクション:グリーンの硬さ
コンパクションメーター(山中式土壌硬度計)を使用します。
地面に刺すだけの簡単な作業で測る事が出来ます。
メーターに表示される目盛りがコンパクションの数値です。
24.0以上の硬いグリーンはボールが跳ねやすく、止まりにくくなります。
軟らかいグリーンはボールが跳ねにくいため、止まりやすくなります。
現在、当クラブのグリーンは良く転がる硬いグリーンだという事がわかります。
ラウンドの際はマスター室前の表示を参考にしてみて下さい。