超大型の台風21号は勢力を保ったまま南海上を北上し
日本列島に停滞している前線を刺激し、雨が強まる予想から
クラブ選手権の開催が危ぶまれました。
朝6時、スタートの1時間前より、キーパーがコースを入念に
チェックし、フェアウェイにはカジュアルがあるものの、
グリーン上には水が全く浮かず、選手権開催を決断しました。
グリーンは、ダブルカット(2人による2重刈り)を施し、
グリーンスピードは10.5フィートと選手権らしい仕上がりとなりました。
3位決定戦は柴田選手の体調不良による棄権のため早野選手の
不戦勝となりました。
決勝戦は36ホールの長丁場で谷汲を代表する鷲見選手と安田選手の戦いです。
鷲見選手は過去にクラブ選手権を8回制し、タイトルを欲しいままにしてきました。
一方安田選手は、去年のクラブ選手権を制し谷汲若手1番の成長株です。
高速グリーン上では、1.5mの難しいパットを決めながら
互いに一歩も引かない展開が続きました。
前半9ホールを終え、マッチイーブンとなり
決勝戦にふさわしい展開となりました。
今日の安田選手はティーショットに安定感を欠いており、
苦しいながらも鷲見選手相手によく凌いでいる状態でした。
13ホール目に差し掛かるとさすがの高速グリーンも
少し水が浮く厳しい条件となりました。それでも両者パーを重ねる
素晴らしいゴルフが繰り返されました。
16ホール目、飛距離で圧倒する安田選手が抑えに行く
ティーショットを見せました。
飛距離を封印して、安定感を選択する作戦に変更したのでしょうか。
18ホール終わって鷲見選手の3upで後半へと進みました。
午後からは風も出だし、いよいよ本格的な雨が降り始めました
安田選手のショットが落ち着いてくると、27ホール終了時点で2つ取り返し
鷲見選手の1UPとなりました。
寒さで体力の消耗が激しく、この頃に残っているのは
気力だけだったのではないでしょうか。。。
36ホールを終了し、オールスクエアとなり、エキストラホールへと移りました。
スーパーショットの応酬が繰り返され、
10月の第1週目から始まったマッチプレーも遂にクライマックスとなりました。
41ホール目で、ついに死闘に幕を閉じ、固い握手にて互いの健闘を称えあいました。
勝者は41H1UPにて安田選手に決まりました。おめでとうございます。
鷲見選手、安田選手本当にお疲れ様でした。
ゴルフの起源とも言われるスコットランドで羊飼いの少年が杖と石を持って
ウサギの巣穴に何打で入れれるか2人で競ったのが始まりでした。
時を経て2人のプレーヤーは、谷汲の歴史にその名を刻んだのでした。