2019年1月1日より新ルールとなり、実際に新ルールでプレーしてみると、
疑問に感じたり曖昧な部分があり戸惑いを感じている方も
みえるのではないでしょうか?
前回は新ルールになって変ったOBとアンプレヤブルの処置、
クラブレングスの測り方の紹介をしました。
今回は新ルールグリーン編でプレーしている中で、意外に知られていないルールや
知っておいた方が良いルールをキャディが解説します。
旗竿のルール
今回の改定のメインとも言えるのが旗竿のルールですね。
皆様も若干、違和感を感じながらも旗竿を立てたまま
プレーされている方が多いと思います。
新ルールになり5ヶ月。
ようやくこのスタイルにも慣れてきた頃でしょうか?
旗竿を立てたままでのプレーの時の注意点として、
その人が旗竿を立てたままパターを打った時は途中で
抜いてはいけません。抜くと2打罰になります。
「お先に」の場面でありそうなのが、片手で旗竿を押えつつ
もう片方の手でパターを打ったりする事です。これも2打罰になります。
例えば旗竿が風に吹かれて手前に傾いていたりすると、
入り口を広げるように手で旗竿を押し返したくなるものですが、
これはいけません。故意に利益を得てはいけないのです。
カップインした球がカップと旗竿の間に挟まった時、
そのまま拾上げても良いという事は意外に知られていません。
去年までは旗竿をゆすってカップインさせていましたが、
新ルールでは「カップに完全に落ちなくてもカップインしたとみなす」
となっています。
カランっと音は聞けませんが、そのまま拾い上げて大丈夫です。
グリーン上で球が動いた時のルール
グリーンに乗っている球が動いてしまう事ありますよね?
急に風が吹いて動いたり、雨で球が流れて動いたりすることがあります。
球が動いた時はどの様な処置をしたら良いのでしょうか?
まず、その球はマークして「拾い上げた球」なのか、
グリーンにオンしてそのままの球なのかで処置が違います。
一度マークをして「拾い上げた球」なら、
どんな場合でもすべて元の位置にリプレースです。
まだ、マークする前の球が自然(雨や風など)で転がった場合は
転がって止まった場所からのプレーとなります。
この場合、元に戻してしまった場合は2打罰です。
しかし、動かす原因がプレーヤーにあったときは
元の位置に罰なしでリプレースです。
例えば、マークをしようとしたら誤って球を動かしてしまった場合や、
パターカバーが誤って落ちて球に当って動いてしまった時、などです。
グリーンにのったらまずマークをした方がいいですね!
一度マークして拾い上げておけばどんな場合でもマークした位置に
リプレースですので、たとえ球が動いてしまったとしても安心です。
今回の大幅な改定でルールは以前よりシンプルでスマートになりました。
しかし、分からない事や曖昧な部分があると思います。
そういった時には私達キャディに聞いて下さい。私達も新ルールを理解し
様々なケースに対応するため、日々勉強しております。
新ルールを正しく覚えて楽しくラウンドしましょう!