コース管理の朝1番の作業はグリーン刈りです。
谷汲カントリークラブのグリーンはパッティンググリーンを合わせ計20ヵ所あります。
20ヵ所のグリーン刈りを4人で5ホールずつ分担して行います。
まずは、グリーンを点検します。
グリーン上にはプレーをされた際に出来たボールマークが残っている場合があります。
そのため、グリーン上全てのボールマークを丁寧に修復します。
さらにバンカーの砂がグリーン上にある場合には綺麗に砂を取り除きます。
以上のことを修復せずにグリーン刈りをすると芝生にダメージを与えることとなり
芝生が綺麗に生え揃わなかったり、病気になる原因となります。
それほど芝生はデリケートな生き物なのです。
また季節によっては、芝生の乾燥具合を見て必要に応じた散水を行いますが、
散水時間の長短も同時に判断して行います。
そして、準備が出来たら刈り込んでいきます。
グリーン刈りは丁寧さ、正確さなど、高い技術や経験が求められます。
例えば、グリーンは全て平たんではなく、大小のアンジュレーションがあります。
刈り込みの際は、歩きながら傾斜を足裏で感じ取り、刈り方を変えるなど、
持ち手から伝わるかすかな振動や力を感じ取り、芝生への負担が軽減出来るように
機械を芝生から少し浮かせるなどの配慮を行いながら刈り込みを進めます。
お客様のプレーに支障が出ないよう、プレー前に行う必要がありますので
時間との闘いの作業でもあります。
以上のことに細心の注意をはらい、1ホールのグリーン刈りを20分程で仕上げます。
簡単そうに見えるこの作業は大変デリケートな作業であり、
刈り残しがないように行うのはベテランのスタッフでも難しいと感じる作業です。
アンジュレーションがありながら真っ直ぐなラインを入れることや、
毎日状態の違う芝生に対して状況に合わせた刈り込みを行わなければならない
ことは、経験がものをいう作業となります。
1本目のラインを真っ直ぐに刈り込んだら、そのラインに沿って戻る方向に
ラインを出しながら刈っていきます。
このように交互にグリーン刈りを進めていくことにより、皆さまがよく目にする
「ゼブラ模様」が出来上がります。
このようにしてグリーンの芝刈りは完成します。
また、グリーン刈りは季節によって刈り高を変えたり、刈る回数を変えたり、
散水したりなど様々なことに注意をしながら作業を進めます。
そのように芝生に負担をかけないようによって、病気にならない質の良い芝作りを
しており現在のグリーンに繋がっています。
視覚的な美しさも演出するゼブラ模様はコース管理スタッフの腕の見せ所でも
あります。
谷汲CCでのプレーの際には美しいゼブラカットのグリーンをお楽しみ下さい。