2013年度のPGA資格認定プロテスト合格者が出場する「第15回 日本プロゴルフ新人選手権大会 ゼロホールカップ」と、60歳以上のPGAティーチングプロによって争われる「第2回 PGAティーチングプログランドシニア選手権大会」が、2013年9月25日(水)~26日(木)に谷汲カントリークラブにて二大会同時に開催された。
今回は2つの大会を同時に開催することから、新人戦はOUTコースから、TCPグランドシニア選手権はINコースからと、スタートホールを分けての開催となった。
新人戦はプロゴルファーが一生に一度しか出場できない大会である。歴代優勝者には高山忠洋、谷原秀人、岩田寛など現在、レギュラーツアーの中心選手として活躍している選手も多く、新人の登竜門として数多くのトッププロを輩出している。
だれもが欲しいタイトル戦は、強風が吹き荒れる中、11位タイからスタートした副田裕斗プロが2アンダー・70とスコアを伸ばし通算2アンダーでホールアウト。初日トップの池村寛世プロと並んでプレーオフにもつれ込むも、2ホール目で池村プロを下した副田プロが新人戦チャンピオンの座に。賞金100万円と共に、来年、ゴールデンバレーゴルフ倶楽部(兵庫県)で行われる、「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」の出場権を獲得した。
優勝した副田プロは、「地元で優勝できたことが何より嬉しいです。昨日、今日とティーショットが乱れアイアンショットで立て直しました。来年の日本プロの出場権を得たので、自分本来の《攻めるゴルフ》で予選通過を目標に頑張ります。」と意気込んだ。
副田プロは幼少の時代から谷汲CCを遊び場とし、競技ゴルフに取り組んできた。副田プロにとっての谷汲はいわば故郷のようなものであり、この優勝を期に谷汲CCと晴れて所属契約を結ぶこととなった。
一方、TCPグランドシニア選手権大会は強風でスコアを崩す選手が続出する中、6位からスタートした山下英章プロ(60・飯能GC)が、1アンダー・71とスコアを伸ばし、通算イーブンパーで逆転優勝を飾った。
新人戦を制した副田プロのティーショット。
激戦の末、勝負はプレーオフへ。